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Posted by TI-DA at

2008年06月22日

泡瀬干潟のサンゴ産卵!

昨晩、6月21日の夜、沖縄県沖縄市泡瀬干潟のヒメマツミドリイシ群落が産卵しました!!!

(過去エントリーの記事の上に写真を上書きしてしまったことを今発見。そのうち直すので少々お待ちを)

ミドリイシの仲間では産卵の1-2時間前には卵が半分出かかったような状態に
なることが知られています。これをセッティングと呼びます。


セッティングの様子(昨年の写真です)
青い線で囲ったところには卵は入っていないので何も出てきていませんが、
赤い線内には多くの卵が半分出かかっている状態です。

そして本番!サンゴの枝から次々とバンドル(卵と精子の塊)が出てきます。
ふんわり海面に浮かび、波に乗って遠くに行きます。昨晩の産卵時間は21:10-40でした。


産卵の様子1


産卵の様子2


産卵の様子3


産卵の様子4
(夜の海の撮影は素人の小さなデジカメと小さな水中ライトでは難しいです・・・)

普段ならば、他の海域ならばサンゴの産卵というのは一年のうちで一番見ていて
楽しい光景です。一年で一番、今までの努力が報われたと思う瞬間です。この光景を
見ることが出来るならば何でもできるような気もしてしまうくらい。

しかしながら今年は産卵を見ていて切なくなりました。この海域のサンゴたちの
健康度は明らかに落ちています。(参照「夜の海の散歩開始」)卵を持つサンゴの枝の割合も昨年に比べると激減しています。
それでも、殺されつつあるのに力が続く限り産卵し続けている・・・・。
目の前にいる、生き続けようとしている物言わぬ生き物たちを助けて
あげられないのが心から残念です。

サンゴの移植に熱心に取り組む動きがあるのに、実際に生き埋めになるサンゴや
その仲間たちには思いをはせられない、この状況は何なんでしょうか?

・・・というわけで夜の海の散歩は2晩で終了。今年は産卵シーンを某TV局が
ばっちり撮影してくれました。そのうち全国ネットで報道してくれるはずです。
楽しみにお待ちください

余談ですが、サンゴの産卵に興味を持った方は以下のサイトをのぞいてみてください。

沖縄リーフチェック研究会より;
◆サンゴの産卵の話
◆Q&Aサンゴは満月の夜に一斉に産卵するのですか?


  


Posted by さめ at 23:46Comments(8)