2009年08月27日

衆議院選挙に役立ててください

以下のように衆議院議員選挙立候補者に対し環境問題への意識に関するアンケートを行いました。お役に立てていただければ幸いです。 議員に呼びかけた文章、結果総括を以下に添付し、詳しい集計結果はダウンロードできるようにしました。

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2009年衆議院議員選挙
立候補予定者の皆さま

拝啓

衆議院議員選挙に向けご多忙のところ失礼いたします。
 私たち「沖縄環境マニフェスト市民の会」は沖縄の類稀な自然環境と、その中で育まれてきた人々の暮らしを未来に伝え残したいと考え、行動している市民の団体です。現在、地球規模の環境危機の中で、この沖縄もまた様々な自然環境保全上の問題に直面しています。これらの問題の解決のためには、政治の力が不可欠であり、政治に関わる方々と市民との日常的な学びあいが求められます。

環境(特に自然環境保全)政策は、これまで科学的妥当性の観点から精査されることはもちろん、充分に議論されることすらまれでした。「環境の世紀」にふさわしい政策本位のマニフェスト型政治を普及させることが必要だと考える私たちは、昨年の沖縄県議会議員選挙において、立候補者の皆さまに環境政策アンケートを実施し、その結果を、記者発表(県内2紙掲載)、インターネット新聞JANJAN掲載、県内各大学における掲示など、広く有権者に公表し、投票の判断材料として提供させていただきました。

この度の衆議院議員選挙において、沖縄選挙区から15名(8月6日現在)の方々が立候補を予定されています。私たちはこの選挙に際し、国政を預かる選良をめざす皆さまが、沖縄の環境問題について、どのような認識と政策を持っておられるかについて詳しい情報を得、それを投票のための判断資料としたいと考えています。そして、その情報を主体的に得るために、今回再び、環境政策アンケート(別紙)を実施することになりました。

 本調査の結果は、選挙期間中にインターネットをはじめ各種メディアで公表するほか(無回答の場合も、その旨公表いたします)、学術研究等の基礎資料として用いることがあります。

 ご多忙の折とは存じますが、政策本位のマニフェスト政治を定着させるために、ご協力をお願い申し上げます。

沖縄環境マニフェスト市民の会

世話人および団体:浦島悦子(琉球諸島を世界自然遺産にする連絡会)、鈴木雅子(北限のジュゴンを見守る会)、石原博美(同)、沖縄環境ネットワーク 

呼びかけ人:安次嶺現達(ヘリパッドいらない住民の会)、安部真理子(沖縄リーフチェック研究会)、伊波義安(奥間川流域保護基金)、宇地原睦恵(えころん)、小橋川共男(泡瀬干潟を守る連絡会)、桜井国俊(沖縄環境ネットワーク)

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アンケート結果総括:

2009年衆議院議員選挙沖縄選挙区立候補者への
「環境政策アンケート」結果について
(2009年8月25日記者会見資料)

 この度の衆議院選に際し、当会では沖縄選挙区立候補者15人に対し表記のアンケートを実施しましたので、その結果について報告いたします。

■回答状況
 別紙アンケート依頼文およびアンケート用紙を8月7日に郵便にて発送し、返送締切日の14日以降、届いていない候補者については18日まで電話にて督促を行いました。

 現在までの回答状況は以下の通りです(敬称略)。

回答:7人
 社民党2人(2区・照屋寛徳、3区・新川秀清)
 民主党2人(3区・玉城デニー、4区・瑞慶覧長敏)
 共産党1人(1区・外間久子)
 自民党1人(4区・西銘恒三郎)
 無所属1人(3区・小渡 亨)

無回答:8人
 幸福実現党4人(1区・平良成輝、2区・富川昇、3区・金城竜郎、4区・富川満也)
 自民党3人(1区・国場幸之助、2区・安次富修、3区・嘉数知賢)
 国民新党1人(1区・下地幹郎)

■回答内容
 回答いただいた方の回答内容は別表の通りです。回答を選択式でなく記述式としたのは、記述式のほうが、環境に対する意識、関心の対象や度合い、得意・不得意分野等を知るのに有効であると判断したためです。

■回答についての見解
 「環境の時代」と言われながら、国民の代表としての選良をめざす国政選挙の争点として「環境(政策)」がほとんど表に出てきていない現状がある。マスコミの選挙報道においても、例えば辺野古の基地建設は「基地問題」として、泡瀬の埋立ては「経済問題」として取り上げられるのみで、環境問題、環境政策としての観点に乏しい。

 私たちは、環境なくして(経済をはじめとする)人間の暮らしは成り立たないと考える市民の立場から、立候補者の環境意識や政策を知り、投票の判断材料として役立てるとともに、当選の暁には、環境議員の育成、市民との協働をめざすために本アンケートを実施した。

@再三の督促にもかかわらず回答者は7人と50%以下であった。無回答の候補者については、環境意識のなさ、無関心を憂慮するものである。

@回答をいただいた7人の中にも落差が見られる。沖縄のさまざまな環境問題・課題に対して誰が真摯に取り組もうとしているのかが読みとれる。

@政党別の評価

 社民党:立候補者2人全員に詳細な回答をいただき、その政策が具体的に理解できる。
 民主党:立候補者2人全員に回答いただいた。内容についてはかなり大雑把な面も見られる。
 共産党:立候補者1人中1人に丁寧な回答をいただいた。 
 自民党:立候補者4人中1人に真摯な回答をいただいた。3人は無回答。これまでの政権党として責任ある回答が欲しかった。
 無所属:立候補者1人中1人に回答をいただいた。環境はあくまで努力目標であり、まず「環境ありき」ではないとの立場を明らかにしていただいた。
 幸福実現党:立候補者4人全員が無回答。
 国民新党:立候補者1人中1人無回答。1区において優勢と伝えられる候補者だけに、無回答はきわめて残念である。

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アンケート結果:

各党の議員のこちらからの質問への回答は以下の表にまとめました。

pdfバージョン:
http://reefcheck.net/senkyo/kankyogiin.pdf
エクセルバージョン:
http://reefcheck.net/senkyo/kankyogiin.xls


泡瀬干潟を守る会が実施したアンケートもあるので併せてご覧くださいね。

http://www.awase.net/maekawa/ankesougou.htm



Posted by さめ at 10:46│Comments(0)
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