1/23 泡瀬干潟 公共事業チェック議員の会

さめ

2009年01月24日 23:49

泡瀬埋め立て 工事の中断要請へ/野党国会議員チェックの会
内閣府で聞き取り

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 【東京】泡瀬干潟埋め立て事業で、国が浚渫土砂の投入を始めたことを受けて、野党国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」(鳩山由紀夫会長)は二十二日、内閣府や環境省からヒアリングした。同会は近く、佐藤勉沖縄担当相に工事の中断を求めて申し入れる方針を決めた。

 同会の議員らは早い時期に現地を訪ね、工事の進ちょく状況を確認する。

 内閣府は、新港地区の航路整備に伴う浚渫土砂十五万五千立方メートルを護岸外周約三キロに沿って内側約十メートルの幅で三月中旬までに投入するとし、「(投入せずに)ほっておくと台風来襲時の波で護岸が壊れてしまう恐れがある」と説明した。

 議員側は保坂展人氏(社民)や亀井亜紀子氏(国民新)らが参加。「三権分立の一つの司法が公金支出差し止めの判断を出したのだから考慮すべきだ」「土地利用計画は見直す一方、工事だけ進める考えは通用しない」などと国の姿勢を批判する意見が相次いだ。
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ヒアリングには関東にお住いの16名の参加者が行ってくださいました。報告からの抜粋です。

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内閣府が、工事強行の理由として「護岸内側に敷いた砂が越波で流されるので、護岸の安全性を高めるために、護岸内側に沿って10m幅で1周約3キロにわたり、浚渫土を投入することにした」というものでした。司法判断になぜ従えないかには真正面から答えられないために用意してきた言い訳に過ぎないのは明らかです。なにせ工事名は「土砂投入工事」であって「護岸補強工事」ではないのですから。

内閣府の説明を受けて、議員側から「アセスの趣旨に反している」「サンゴの埋め殺しである点は争えない」「官僚には普通の人間になってもらわねば」等々さまざまな角度からの追及がありました。そして最終的に、議員の会として「どこまで工事を行えば護岸の安全性が確保できるかを説明する資料の提出」「4月以降の具体的な工事計画およびそのための予算措置の状況を示す資料の提出」「近日中に、議員の会として佐藤大臣に面会を求め、工事中断の申し入れを行うこと」などの点を求めました。
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泡瀬干潟、土砂投入場面 沖縄県議現地視察 嘉陽宗儀氏提供(2009年1月22日)

私たち一般市民やNGOはこの写真が撮れるほど現場の近くに入ることは許されていません。土砂投入の当日も船を出して行けるところまで行ったのですがかなり遠くからしか見られませんでした。この写真は立ち入り許可を得ることが出来た県議の方からいただいたものです。正しい工事が行われているのならばなぜ市民が直接見られないようになっているのでしょうか?

失われていく生き物たちのために下記のイベントを行います。出席できない方もお気持ちだけ参加いただけると幸いです。
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開催日: 2月1日(日)13時~
イベント名称:精霊流し(干潟で死滅する生き埋めにされた生き物の追悼)
実施主体:泡瀬干潟を守る連絡会
概要:1/15に強行された埋立工事のための土砂投入により死んでしまった生き物達を弔う意味と、今後の反省と再生の気持ちを込めて、沖縄式の精霊流しを行う。埋立のニュースに心を痛めている人達が「何かできることは?」と考えてくれている今こそ、今生きている生き物たちを更に慈しむ気持ちを育んでもらいたい。
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