2009年04月17日

泡瀬埋め立て しゅんせつ工事“保留”

 【沖縄】中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業で事業主体の沖縄総合事務局は、
2009年度に予定する土地造成にかかわる中城港湾新港地区の航路しゅんせつ工事について、
開始時期など日程を未定とし、事実上、工事を保留していることが16日分かった。工事が予算化
されている中で工期日程が未定なのは異例。泡瀬埋め立て事業をめぐる訴訟の控訴審を控え、
総合事務局の慎重姿勢が浮き彫りとなった。09年度事業費は約38億円。
 総合事務局は「裁判もあり、沖縄市が土地利用計画の見直しをしている最中で、不確定な
要素がある」と指摘。しゅんせつ工事の日程については県、市と協議しながら、計画策定の
進ちょく状況や控訴審の結果を踏まえ判断したいとしている。埋め立て区域を囲う護岸の
補強工事については4月から年間を通して実施する。
 総合事務局は、4-7月まではトカゲハゼの産卵期のため、県の保全計画によりしゅんせつ
工事を中断すると説明。しかし8月以降、工事が可能となるにもかかわらず、現在、開始時期
などを未定としている。
 総合事務局は那覇地裁判決後も計画通り1月から3月までしゅんせつ工事を実施し、
工事で排出された土砂を埋め立て予定海域に投入してきたが、「前年度は安全上
必要な作業で本年度は本格的な土地の造成となる。国民の公共事業に対する厳しい
目線がある中、説明責任が問われる」と一変、慎重姿勢を示している。(問山栄恵)


詳細は泡瀬干潟を守る連絡会ブログをご覧ください



Posted by さめ at 14:18│Comments(2)
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