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Posted by TI-DA at

2009年01月16日

1/15 泡瀬干潟現場より

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QABのニュースサイトより;
 公金支出の差し止めを命じた那覇地裁の判決を無視して、泡瀬干潟埋め立て予定の海域に土砂を投入し、工事を本格的に開始しました。この事業は、泡瀬干潟を埋め立ててリゾート開発などを行う計画です。15日午後、第1区域95ヘクタールのうち、堤防で囲まれた69ヘクタールに鉛色をした浚渫土砂がトラックで運び込まれ、海に投入されました。
 一方、投入される土砂の浚渫が中城湾内で始まった15日午前、事業の推進、反対双方の団体が新港地区で集会を開き、開発、自然保護で共にアピールしました。
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集会の様子。反対しているのは泡瀬干潟を守る連絡会の会員ら約40名です。


埋め立てに反対する人たち


埋め立てに反対する人たち


埋め立てを推進している人たちの旗


埋め立てを推進している人たちの旗


ショベルカーが海底の泥をどんどんしゅんせつしていきます。

そして浚渫された土砂は埋め立て予定地に運ばれ、生きているサンゴの上に投げ入れられました。何度も言いますが、昨年、国際サンゴ礁年だからサンゴの保護を!「行こう、知ろう、守ろう!」と呼びかけていた人たちはいったいどこへ消えたのでしょうか?逃れられない現実を知る良い機会ですよ?

午後は船で土砂投入現場の近くに行こうとしたのですが、干潮時だったため水深が浅すぎて間近では見られませんでした。


マスコミの方は特別に近くで土砂投入現場を取材できたそうです。投入の様子はQABのウェブサイトから見られます。

国が工事本格化 泡瀬干潟に土砂投入
http://www.qab.co.jp/01nw/09-01-15/index4.html

埋め立て推進の方の主張では「干潟を埋めるのではない。甦らせる」と言っていますが、上から土砂を投入したらサンゴはもちろんのこと、ぐるりと取り囲まれた護岸の中にいる無脊椎動物、海草、魚類なども死んでしまいます。

泡瀬の様子はミュージシャンのKEN子さんも報告しています。多くのメッセージが寄せられているのでぜひご覧ください。とんとんみー通信の有光さん(写真家)のサイトもぜひ。うみうさぎさんばるタンさんも

一方、東京では泡瀬大好きクラブの水野さんの呼びかけで国会議員会館前にて抗議行動が行われました。参加されたHさんからのご報告です。

------------------------------東京集会の様子---------------------------------------
仕事の都合で10時半頃に遅れて到着した時には、すでに水野さんがハンドマイク
で道行く人に呼びかけている最中でした。しかもTBSテレビのクルーが数名、取
材の真っ最中。他には日本山妙法寺のEさん、連絡会KEN子さん
の友人・HさんとSさん、千葉の干潟を守る会からOさんとTさん
も既に到着しておられて、横断幕を掲げていました。その後も、Uさん、白保
のOさん、有明海のYさんも合流してくれて、参加市民は最終的には10名に
達しました。

また12月に行った公共事業チェック議連の泡瀬問題勉強会に参加してくれた主な
議員事務所にも電話で今日の事態を報告したところ、赤嶺議員、下田議員、仁比
議員本人が激励に駆けつけてくれた他、山内徳信議員と田中康夫議員の秘書さん
も来てくれました。週刊SPAやフリープロデューサーの取材も。



東京行動の様子
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21日には那覇市 おもろまちの沖縄総合局前で座り込みがあります。  


Posted by さめ at 01:05Comments(2)

2009年01月15日

泡瀬干潟関連報道 

泡瀬干潟関連に報道一覧です(見つけたものだけ)。転載可です。

1)テレビでの全国放送の予定:
◆今日明日(15日、16日)のpm11:00 ニュース23(TBS)
◆明日(16日)のam8:00 スーパーモーニング(朝日テレビ)


以下、ネットで見られる報道一覧です。

2)琉球新報  しゅんせつ工事開始 泡瀬埋め立て
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-139892-storytopic-1.html

3)沖縄タイムス
泡瀬干潟に土砂投入/差し止め判決後 初/国が浚渫開始
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-01-15-E_1-001-2_008.html?PSID=722b272d079d03ad9b51b4c2f52ab271

4)
工事開始 賛否で対立/泡瀬埋め立て/推進・反対派が集会/推進派・「美ら島の実現を」/反対派・「自然の埋め殺し」
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-01-15-E_1-005-2_001.html

5)泡瀬干潟工事 今日から土砂投入へ
http://www.otv.jp/newstxt/news.cgi?mode=detail&code=20090115120163

6)泡瀬干潟:国が埋め立て着手/午後にも土砂投入/差し止め判決 被告ではなく「計画通り」
http://mainichi.jp/seibu/photo/news/20090115sog00m030006000c.html

7)沖縄・泡瀬干潟埋め立て開始…「暴挙」と抗議集会も
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090115-OYT1T00560.htm

8)泡瀬干潟 きょうから本格土砂投入
http://www.qab.co.jp/01nw/09-01-15/index.html

9)南西諸島最大の干潟が埋め立ての危機に (経緯の説明記事)
http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20090114-00000000-nkbp-bus_all.html

謝罪:
昨日、羽田空港のネットカフェからTBを送ったのですが、パソコンの不調から何重にも行ってしまったところがあったそうです。申し訳ありませんでした。2件目以降は削除お願いいたします。  


Posted by さめ at 21:43Comments(2)

2009年01月14日

いよいよ明日

明日15日に泡瀬干潟の第1期工事区域内に土砂が投入されます。護岸で囲まれた生き物たちを生き埋めにする日が来てしまいました。泡瀬干潟を守る連絡会は明日朝抗議行動を行います。 中城湾東埠頭前に朝8時集合です。お時間のある方はぜひお願いいたします!

集合場所:http://awase.net/maekawa/shuukai.pdf

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関連サイト:
中城湾出張所HP(国)に15日より浚渫開始土砂投入という告知
http://www.dc.ogb.go.jp/nakagusukuwankou/
http://www.dc.ogb.go.jp/nakagusukuwankou/pdf/20090114.pdf
朝9時 浚渫船2台により浚渫、午後3時 運搬船4台に積み浚渫土砂投入という手順で行うそうです。
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今日のインターネットニュース「南西諸島最大の干潟が埋め立ての危機に(前屋 毅=ジャーナリスト)」の最後の部分を転載します。
深く同意するとともに、昨年の国際サンゴ礁年が終わってたった15日しか経っていないのにこのようなことが行われるのを見ていて平気という関係者がいったい何を考えているのかわかりません。埋め殺されるサンゴと移植に使うサンゴ、埋め殺される泡瀬のサンゴと石垣島のサンゴは別物なのですか?スルーで良いのでしょうか?ポスト国際サンゴ礁年のアクションとか言う方はまずこれを何とかして欲しいと思います。
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住民を無視しているのは沖縄県や沖縄市だけではない。2008年12月17日、超党派の国会議員連盟「公共事業チェック議員の会」(会長・鳩山由紀夫民主党幹事長)は事業者である内閣府に工事中止を求めたが、内閣府は「環境にまったく影響を与えないようにすることは不可能だ。環境アセスは順守する」とはねつけた。

 さらに内閣府は、2009年1月には第1期埋め立て工事を予定どおり実行し、干潟への浚渫土砂投入を始める意向を示している。裁判の結果にさえ耳を傾ける姿勢がない、というわけだ。住民無視、国民無視の姿勢でしかない。もはや、「裸の王様」以外の何者でもない。

 那覇地裁の判決が指摘したように、この泡瀬干潟の埋め立て事業を強行したところで沖縄県や沖縄市の「経済的合理性」につながる可能性は低い。当初の計画はリゾート開発だが、バブルが崩壊して全国でリゾート構想が破綻してしまっている現在、その構想に将来性はないからだ。だからこそ沖縄市も計画の見直しを表明しているわけだが、具体案は提示されないままである。埋め立てても、それを有効活用できる、経済的合理性のある構想が見つからないからだ。

 このままでは、何にも利用されない人工島だけがポッカリと出現するだけのことになりかねない。高速道路はつくってみたものの、それを利用する車はごくわずか、という公共事業の失敗を重ねるだけにしかなりかねないのだ。貴重な自然を壊し、多額のツケを後生に残しながら、結果がそれでは泣くに泣けない。

 目先だけのバラまきで一部の業者を一時的に潤わせて人気取りをするだけの姿勢は、国も県も市も見直すべきである。同じ489億円という巨額な資金を投じるなら、もっと経済的合理性のある、そして自然と共存できる方策を時間をかけてでも模索すべきである。その努力さえできないというのなら、即刻、退場したほうがいい。
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追記:
明日10時ごろ衆議院第2議員会館前で講義行動を行ないます。多くの皆様の参加をお願い致します。12日の銀座デモに引き続いての行動です。東京近郊にお住いの方は是非ご参集下さい。
                       
問い合わせ:泡瀬干潟大好きクラブ(水野さん)
 090-1944-0345,club(*)awasedaisuki.com

メールは*を@に変更して送ってください。
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明日(15日)報道予定:
読売新聞、朝日新聞、NHK,TBS news23から取材問い合わせが来ているので要チェック!  


Posted by さめ at 13:55Comments(2)

2009年01月13日

泡瀬報告&辺野古お知らせ&お願い

◆泡瀬干潟を守るためのデモのご報告
貝類研究者・山下先生のブログ「有楽町であいましょう」 「泡瀬であおう」 に泡瀬干潟のデモ行進の様子が報告されています。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


◆泡瀬干潟での餅つき大会
での報告はmixiの方にあがっています。
無事終了した模様、こちらもありがとうございました。

mixi日記での報告
☆おーしゃんさん「埋め立てるより餅をつけ」
☆ほこぴーさん「埋め立てしないで餅ついてきました」

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セミナーのご案内とまた別の署名のご案内です。辺野古の海を守るためにぜひご協力お願いいたします。

◆セミナー 「ジュゴンとともに生きる国々から学ぶ~動き始めた10か国」のご案内
  PM6時30分~21時。
  資料代:500円です。
日時:2月19日(木)東京、21日(土)大阪、22日(日)沖縄
    18:30-21:00
講師:カンジャナ・アデュルヤヌコソルさん(タイ・プーケット海洋生物学センター)
会場:東京:港区勤労福祉会館、大阪:ドーンセンター、沖縄:船員会館です。
資料代:500円
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◆国会嘆願署名のお願い

 昨年10月国際自然保護連合(IUCN)第4回世界自然保護会議(スペイン・バルセロナ)で勧告「2010年国連国際生物多様性年におけるジュゴン保護の推進」を実現しました。沖縄ジュゴン保護については3度目の勧告です。

 2010年10月には名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議が開かれます。議長国である日本はIUCN勧告をふまえてジュゴン保護区を2010年までにもうけるべきだと思います。今、IUCN勧告履行を求める国会請願署名を取り組んでいます。署名用紙は下記のサイトでダウンロードできるのでご協力をよろしくお願いします。 
http://www.sdcc.jp/iucn/2008-iucn-sign.html
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Posted by さめ at 15:05Comments(0)

2009年01月09日

「泡瀬干潟で餅つき大会」&デモ協力&署名のお願い

泡瀬干潟の保護を求める署名は紙媒体、ウェブ(日本語、英語)版全てが泡瀬干潟を守る連絡会に集められ集計中です。ご協力ありがとうございました。さて沖縄関連のいくつかのイベント、そして新たなる署名のご案内です。

ミュージシャンのKEN子さんからの情報です。

◆「泡瀬干潟で餅つき&観察会&新年会&成人式…!?」〜埋め立てるより餅をつけ!(笑)〜 のご案内---------------------------------------------
日時:1/12(祝)12時頃〜
場所:泡瀬干潟(通信基地側の広場)

参加費:大人も子供も1人100円〜(多いのは大歓迎よ!)で参加して下さい☆

今のところきな粉とゼンザイを検討中。

【大募集!】
★キネとウスを持ってる人(レンタルは金がかかる…泣)
★餅つきしたことある経験者
★餅をついてみたい人
★よく分からんが餅食えるなら来るという人(笑)
★生音でも歌える人
★初ネタがある人(笑)
★餅に合う意外な食材を持ってる人
★ムーチーが余ってしまった人(笑)

まずは遊びに来なはれ〜♪
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◆泡瀬干潟を守るためのデモ行進のご案内

また、東京では同じ日に泡瀬大好きクラブ主催でデモ行進が行われます。お近くの方はぜひご協力ください。

日程:2009年1月12日(祝)

13時集合・集会 銀座・水谷橋公園(地下鉄銀座1丁目駅・中央
区銀座1-12-6)
13時半 出発  銀座、霞ヶ関周辺の行進
15時頃 日比谷公園 野外音楽堂周辺着 流れ解散
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◆沖縄 やんばるの東村をめぐる裁判への署名のご協力お願いいたします!

国は沖縄本島の北部、東村高江区における米軍ヘリパッド建設を強行に進めようとしています。高江区民は平和的生存権を訴えて2007年7月から反対運動を続けてきました。これに対して国は、8才の子供を含む住民15名に対して「通行妨害禁止仮処分」を那覇地方裁判所に起こしました。国が司法に訴えたのは、この非暴力の高江の運動を見守る世論の反発を抑えたいという意図が明白です。しかし司法とは、権力を持たない住民のその平和的生存権を守るためにあるはずです。その土俵を、権力を持つ国、沖縄防衛局が利用しようとする異常事態を許す訳にはいきません。申し立ての却下を裁判所に要請します。第一次集約は1月26日。

署名サイト:
http://www.shomei.tv/project-590.html

東村をめぐる問題についての詳細は以下のサイトをご覧ください。
やんばる東村 高江の現状
http://takae.ti-da.net/
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◆ガザ地区の即時停戦を求める国際署名へご協力お願いいたします

インターナショナル・アクション・センターによるガザ地区の即時停戦を求める国際署名
パレスチナのガザ地区の殺人を惹き起こしたイスラエルの空爆、封鎖、武力侵入を直ちにやめるよう求める緊急アピール
【Urgent Appeal for Israel to Immediately Cease Its Murderous Bombing, Siege and Threatened Invasion of Palestinian Gaza!】

 http://www.iacenter.org/gazapetition/

署名の方法や本問題の詳細についてはLoke a rolling beanさんのエントリ「80人のリフトの1時間宙吊りの恐怖を訴えるなら、ガザ地区の150万人の恐怖も取り扱うべきです」をお読みください。

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上記、転載可です。よろしくお願いします。

追記;中東の件について、沖縄の件について、知ったところで何も出来ないと思う方が多いかもしれない。でも何も出来ないと思いつつも出来ること(例:署名、募金)をすること、そしてそれ以上に現地の過去の経緯や今後の行方を興味を持って見守ることが大切であると思います。現場の人たちにとっては他者から興味を持ってももらえなくなるという状態は怖いです。

例えニュースや新聞で報じられることがなくても今はインターネットの時代なのですから海外のニュースサイトや個人ブログから情報を得るなどして。私もいつまで現場にいられるかわかりませんが、それでも興味は持ち続けたいと思います。








  


Posted by さめ at 21:32Comments(2)

2008年12月21日

締め切り迫る!泡瀬干潟署名にご協力お願いいたします!

泡瀬干潟を守る署名の締め切りが12/31に迫っています!

英文署名サイト:
http://www.thepetitionsite.com/1/save-awase-tidal-flat
をJAWANの池田さんがラムサール条約関係者に回してくださいました。

*転載歓迎。外国人の方に紹介してください。

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Dear Friends,

Here is a follow up to our calls to save Awase Tidal Flat in Okinawa, Japan.

Although the Naha District Court issued an injunction to stop Okinawa Prefecture
and the City from appropriating public funds for the reclamation project in the
Awase tidal flat, both the Governor and Mayor filed an appeal against it.

The Japanese wetland community has not given up yet, and one of the
local conservation group, "The Save Awase Higata Association" has
launched a petition campaign in English hoping to gather international
support.

If you share in their concern for the health of the tidal flat and the
coral reef, which is about to be buried alive, please help the
conservation effort by signing a petition through the link below.

http://www.thepetitionsite.com/1/save-awase-tidal-flat
Thank you very much for your concern.
Wishing you a Happy Holiday Season,

Manami IKEDA
Japan Wetlands Action Network
------------------------------------------------------------------

その結果、元ラムサール条約事務局長のデルマー・ブラスコ氏が署名して下さいました!

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署名サイトより転記;

# 83:
3:51 am PST, Dec 19,Delmar Blasco, Spain
Dear Prime Minister and Dear Minister of Environment of Japan, In my capacity as former Secretary General of the Ramsar Convention on Wetlands, I would like to invite you to take all necessary measures to safeguard the Awase tidal flats, with a view to include this important area in the Ramsar List of Wetlands of International Importance. Sincerely yours, Delmar Blasco

(だいたいの意味)

日本国総理大臣、ならびに環境大臣殿

元ラムサール条約事務局長としての私の立場から、泡瀬干潟という重要な地域をラムサール条約湿地に登録することを目指し、この干潟を守るのに必要なあらゆる措置を講じて頂きますようお願いいたします。Sincerely yours, Delmar Blasco


---------------------------------------------------------

池田さま、今までご協力いただいたみなさま、ありがとうございます。
元ラムサール条約事務局長がこう書くほど貴重な干潟を本当に埋めてしまって
よいのでしょうか?

************************************************************
日本語署名サイトもありますのでまだの方はよろしくお願いいたします。
【署名サイト】http://www.shomei.tv/project-198.html
【署名用紙(紙媒体)】http://www.awase.net/maekawa/shomei.pdf
締め切り2008年12/31

日本語署名サイトはこの8月末に888通集まったのですが再設定した際にまた1から
始まってしまったので数が少ないように見えてしまっています。また、紙媒体でご署名
いただいた方のも合計して提出いたしますのであわせてよろしくお願いいたします。

8月末までの時点で、紙とウェブ版あわせて3,336通
いただいております。今後ともよろしくお願いいたします

************************************************************
11/23のシンポジウムもぜひご参加ください。

海と山 LOVE LOVE シンポジウム
――いのちの輪と和、沖縄泡瀬干潟&東京高尾山――


【日時】12月23日 (火・祝日)12:30 開場、13:00開始
【場所】東京大学農学部弥生講堂一条ホール
 地図 → http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/  
【参加費】1000円

沖縄と東京、海と山、離れているけれど泡瀬干潟と高尾山は、双子のようにそっくり。
泡瀬干潟は、沖縄市の市街地にある身近なサンゴの海。高尾山は、新宿からたった1時間で行ける身近な山。どちらも人間のすぐそばにあり、潮干狩りにハイキングとめぐみを与えてくれる豊かな自然です。

泡瀬干潟は、海草藻類139種、貝類312種、鳥類150種、海草の種類の多さ日本一!
高尾山は、植物1321種、昆虫5000種、鳥類150種、植物の種類の多さ日本一!
共通点は、多様ないのちが複雑にかかわりあう場所であること。

ゆらゆら動く海草、いろとりどりの貝や魚たち、飛来する渡り鳥、夜の海にやさしく光るウミホタル。
木漏れ日に光る樹々の緑、飛び交う蝶やうごめく虫たち、さえずる鳥の声、月夜に飛ぶムササビ。
泡瀬干潟は「海の高尾山」、高尾山は「山の泡瀬干潟」。

でも…悲しい共通点がひとつ。
泡瀬干潟は、リゾート開発のためにサンゴなどの生き物達が生きたまま埋め立てられようとしており、高尾山は、高速道路のためのトンネルが掘られようとしています。どちらもこのまま工事が進むと、小さなたくさんのいのちが奪われ、二度ともとの姿にもどることはできません。
わたしたち人間は、これまでたくさん壊して、たくさん造って、たくさん失って、いまこの手に何が残っているのか…じっくり自分の手を見つめる時が来ています。
トーク&ライブで、つながり合っているいのちの輪と和を感じてください。

【出演者プロフィール】
辰濃和男
朝日新聞編集委員、論説委員、編集局顧問を歴任。1975~88年まで「天声人語」を担当。「風土生命体」という独自の思想から、高尾山の保護を訴える。『高尾山にトンネルは似合わない』(岩波ブックレット)『文章の書き方』(岩波新書)、『四国遍路』(岩波新書)など著書多数。

山下博由 
泡瀬干潟生物多様性研究会代表、貝類保全研究会。日本各地の干潟で貝類の調査を行うと同時に、干潟の危機を訴え、保全に取り組む実践的貝類研究者&シンガーソングライター。泡瀬干潟では、新種の貝類を発見。

マエキタミヤコ
コピーライター、クリエイティブディレクターとしてNGOの広告に取り組み、2002年に広告メディアクリエイティブ「サステナ」設立。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人、雑誌『エココロ』主幹、著書に『エコシフト』(講談社新書)。

中西悦子
パタゴニア日本支社環境問題担当として、六ヶ所、高尾山など海山問わず、各地のエコアクションをサポート。利益を地球に返すというパタゴニアの企業精神を実践中。

水野隆夫
泡瀬干潟大好きクラブ代表。環境省自然保護管として、国立公園西表や知床などに駐在後、写真展の開催をはじめ、泡瀬干潟の保護に情熱をかける日々。


坂田昌子
虔十の会代表。ツリーハウスやユニークな座り込み「座っていいとも!工事だヨ、全員集合!」など環境活動をポップに変えつつ、高尾山を守るために日々格闘中。

【LIVE出演】
RaBiRaBi×PICO
その場のインスピレーションで、音も魂もフリースタイルな打楽器×2人(PICO・Nana)とVoice&mix(Azumi)。そのサウンドは、自然への祈りを通じて人の輪=和をつむぎだす。年間、全国各地で100回のLIVEをこなす超パワフル「縄文サウンド」!





  


Posted by さめ at 20:08Comments(0)

2008年12月09日

12/10 NHK総合 必見!(泡瀬)

明日(12月10日・水)17時の時間帯にNHK総合(全国放送)で、泡瀬干潟
のことが放映されます。裁判に関連し泡瀬干潟が紹介されます。
ぜひご覧ください

判決後の動きは以下ウェブサイトに掲載されていますので
こちらもぜひ。

http://awase.net/maekawa/sinindex.htm

先週、先々週と国会を訪れ多くの国会議員のみなさまにお世話になって
います。その様子をレポートしようと思いつつ、、、そのうちアップします。
あ、KEN子さんが少しアップしてくれている!こちらもぜひ!

そして署名もお願いします(12月末締切)。

◆ウェブ署名http://www.shomei.tv/project-198.html
◆【署名説明文】http://www.awase.net/maekawa/shomeisetumei.pdf
◆【署名用紙(紙媒体)】http://www.awase.net/maekawa/shomei.pdf


《おすすめブログ》
◆喜納昌吉氏の議員活動のあれこれを秘書さんの視点から紹介しています!
「 泡瀬干潟埋め立て差し止め訴訟 画期的判決」
「泡瀬埋め立て訴訟 県・沖縄市控訴」
「泡瀬干潟埋め立て工事中断要請」  


Posted by さめ at 15:59Comments(4)

2008年11月28日

7年前の質問

絹雲さんからの情報です。
平成13年6月18日提出の「中城湾港泡瀬地区開発事業に関する質問主意書」を発見。

提出者は東門美津子氏。提出当時は国会議員、今は、泡瀬干潟を有する沖縄市の市長です。

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中城湾港泡瀬地区開発事業に関する質問主意書

 中城湾港新港地区の浚渫工事に伴う泡瀬干潟埋め立て事業が進められようとしている。しかし、中城湾港開発事業全体の事業目的、需要、採算性等に関して疑問視する声もある。また、昨今、自然界における干潟の重要性が広く知られ、その価値が再認識されているが、泡瀬干潟の埋め立てによる環境への影響についてまだ不確定な点が明らかにされていない。よって、以下質問する。

1 中城湾港事業計画策定時における港湾の需要予測と実績について、需要予測値と最新の実績値(入港隻数、取り扱い貨物量・額、入港船舶の規模、搬入元・搬出先、主要定期航路等)を明らかにされたい。また、中城湾港の使用実績と需要予測に乖離がある場合に、その理由を明らかにされたい。

2 中城湾港の航路浚渫の必要性及び緊急性を具体的に示されたい。

3 中城湾港の浚渫土砂処分事業としての目的がなければ、泡瀬地区埋め立て事業の推進は困難になるのか。

4 中城湾港泡瀬地区埋立事業の埋立着工予定日を明らかにされたい。

5 環境省は、全国千五百の干潟すべての形状や大きさを把握し、主要な干潟を現地調査しながら、民間の調査内容も積極的に取り込み、五年がかりでデータベース化を進める計画に取り組んでいると聞くが、沖縄本島においてシギ・チドリ類など渡り性水鳥の最大の飛来地となっている泡瀬干潟について、政府はどのように認識しているのかを明らかにされたい。また、現在進められている調査の進捗状況と今後の保全対策を具体的に示されたい。

6 琉球列島は重要な渡り鳥フライウェイとなっている。なかでも泡瀬干潟は、埋め立て開発が進む本島中南部において奇跡的に残った干潟であり、渡り鳥の飛来数で沖縄最大規模、ムナグロについては国内最大の越冬地になっている。フライウェイ保全の観点から、沖縄本島の湿地保全に政府はどのように取り組んでいるか。

7 川口環境大臣は、泡瀬干潟の件で、オーストラリア連邦環境通産省のロバート・ヒル大臣から書簡を受け取ったと承知しているが、こうしたオーストラリア環境通産省の泡瀬干潟埋め立てに対する高い関心に対する政府の認識を明らかにされたい。

8 二〇〇〇年十月の国際渡り性水鳥ワークショップ沖縄で再確認された「新しいアジア・太平洋渡り性水鳥保全戦略2001~2005」の実現に向けては、どのような取り組みがなされているか。

9 事業者の沖縄総合事務局は、泡瀬干潟の埋め立てに伴う環境保全策として、熱心に藻場移植に取り組んでいる。移植実験については、環境影響評価の中で「専門家の助言を得ながら行っており、移植は十分可能」との判断が示されているが、この専門家の研究実績など具体的に示され、専門家の助言の妥当性を示されたい。専門家が複数であれば、そのすべてを明らかにされたい。

10 最終的に「移植が可能」であると判断したのは専門家なのか、事業者なのかを明らかにされたい。

11 泡瀬干潟では、環境省レッドリストによって絶滅危惧Ⅰ種に指定されたクビレミドロの生息が確認されている。第二回中城湾港泡瀬地区環境監視委員会の中で、同種の移植実験が失敗し、移植が困難であることが明らかになっているが、絶滅危惧種の保護と生息環境の保全に今後どう取り組むのか、また泡瀬地区埋め立ての影響に対する政府の認識を明らかにされたい。
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たったの7年間で人の意見て180度変わるものなのですね。当時の彼女が何もわからないまま質問をしていたのか、当時わかっていたことが7年間のうちにわからなくなったのか、さっぱり判断しかねますが。4番の質問に対しては(すでに埋め立ては進められているため)不要ですが、その他の質問事項については私が改めて書き直す必要もなく、7年前のご自分にそのままお返事いただければ十分です。

追加として、個人的に興味があるのは「サンゴの移植が可能と判断した」のはどこの専門家なのか、あるいは事業者なのか、その専門家の研究業績などを明らかにして欲しいです。

以上の内容を沖縄市にメールで送ってみました。

参考資料:
泡瀬干潟を守る連絡会のウェブサイトhttp://awase.net/maekawa/sinindex.htm)の「事業者は一期工事区域内のサンゴの一部を移植した(08年11月13日公表)」
をクリックすると関連資料が出てきます) 

  


Posted by さめ at 01:22Comments(0)

2008年11月21日

泡瀬干潟訴訟 : 「控訴しないで」のメッセージを!!

泡瀬干潟訴訟 : 「控訴しないで」のメッセージを!!のTBをこあらいふさんからいただきました。

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こあらいふさんより転記;

お昼過ぎ、ラジオで悪いニュースを聴きました。

沖縄県知事はあっという間に控訴を表明。判決が出たのは一昨日のことなんですけど!

司法の場でこれだけはっきりと埋立の経済的合理性がないと示されたのだから、一旦事業を凍結して再検討するのが妥当だとおもうのですが、ここではそういう理屈はとおらないようです。

これ以上埋立が進んで豊かだった環境が回復不可能なまでに壊されてしまってからでは遅すぎる!!

控訴の手続きは、判決から2週間以内と決められているそうです。でも、この勢いだとそれより早く控訴の手続きに入ってしまうかも知れません。

そんなわけでみなさま、どうか

「控訴しないでください」というメッセージを
できるだけ早く! たくさん!! 送ってください!!!

お願いします。  <(_ _)> ペコッ!
-----------------------------------------------------------------

◆転載その1 泡瀬干潟を守る連絡会 HPより 、メッセージ送り先
◆転載その2 NHKおきなわのニュース

=============================【転載 その1】=========================
全国の皆様へお願い  
沖縄県知事、沖縄市長へ「控訴するな」の要請、沖縄県議会議員・各会派へ
控訴断念の取り組みをお願いする要請をお願いいたします。

沖縄県議会議員  http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf

沖縄県知事   ◆郵送   〒900-8570(郵便番号だけでも届きます。)
                    沖縄県那覇市泉崎1-2-2
                    知事公室広報課 「知事へのたより」 宛

          ◆ファクシミリ   ファックス番号 098-866-2467
                   知事公室広報課 「知事へのたより」 宛

          ◆Eメール         kouhou@pref.okinawa.lg.jp

沖縄市長    ◆郵送  〒904-8501 沖縄県沖縄市
                        仲宗根町26番1号

         ◆Eメール 沖縄市役所のご意見・ご要望書き込みフォーム、
                 秘書・広報課を選んでご投稿ください。
  http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/htdocs/qa_top/q_top01.html" target="_blank"> http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/htdocs/qa_top/q_top01.html



●詳しくは、 「泡瀬干潟を守るHP」 ↓↓↓ をご参照ください。
    http://www.awase.net/maekawa/hanketurekikaeru.htm


=================【転載その2 NHKニュース】================================

NHKおきなわ 
2008年11月21日 13時5分更新
http://www.nhk.or.jp/okinawa/lnews/01.html

知事「泡瀬訴訟は控訴へ」

南西諸島最大の干潟、沖縄市の泡瀬干潟で(あわせ)進められている埋め立て事業に
ついて、19日の裁判で、県や沖縄市に事業への新たな支出をやめるよう命じる判決
が出たことについて、沖縄県の仲井真知事は、(なかいま)記者会見で控訴する考え
を示しました。

この裁判は、沖縄市の泡瀬干潟を埋め立てて、ホテルなどを建設するとして、国と沖
縄県、それに沖縄市が、6年前から進めている事業について、沖縄県内の住民らが、
県と市に事業への支出をやめるよう求めていたものです。

19日那覇地方裁判所は、、沖縄県と沖縄市に、埋め立て事業への新たな支出をやめ
るよう命じる判決を言い渡しました。

これについて仲井真知事は記者会見で、「少なくとも、第1期の工事はしっかり完成
させたい。
その時代によって、事業の内容が変化することはあるので、今後も現実を踏まえて、
埋め立てはやっていくべきだ」と述べて、事業を継続する考えを示し、控訴する考え
を示しました。

また、11月28日から始まる定例県議会に改めて提案する方針の訪米予算につい
て、仲井真知事は、アメリカ大統領が新しく替わることを踏まえ、安全保障の考え方
や政策について新たな政権側と意見交換が必要であることや、アメリカ軍基地の整理
縮小、それに沖縄で起きているアメリカ軍が関係する事件・事故の現状を伝える必要
があるとして訪米への理解を繰り返し求めました。

==========================【転載 終わり】=================================

QAB(琉球朝日放送)「仲井真知事 泡瀬判決控訴 議会承認に自信」:
http://www.qab.co.jp/01nw/08-11-21/index4.html

  


Posted by さめ at 22:00Comments(3)

2008年11月19日

泡瀬干潟裁判 「自然の権利」訴訟勝訴判決!

11/19、沖縄県・那覇地裁にて、沖縄県・沖縄市を被告としました、泡瀬干潟「自然の権利」訴訟にて、
公金支出差し止めの勝訴判決
が言い渡されました。

このような住民訴訟裁判において、住民側が勝訴するというケースは珍しく日本の自然保護上画期的と言えます。

以下は私のイチオシ、QAB(琉球朝日放送)の報道です。
http://www.qab.co.jp/01nw/08-11-19/index4.html
(動画の掲載は1週間ほどです)


◆こあらいふさんの報道まとめサイト
もご覧ください。


QABサイトより;--------------------------------------------
しかし、現実に工事かなり進んでいますよね。今後、工事は止まるということでしょうか。

「そうですね全187ヘクタールのうち、すでにその40%近くは護岸で囲まれ、うち9ヘクタールはもう、埋め立てられています。今後、被告側の県、市側は控訴というものをやはり考えてくると思います。そして裁判が続いて判決が確定するまでは、今回の判決は、法的には工事をストップさせる効力はありません。」

それでも工事は続く…。判決は何なんだろうという感じがしますよね。

「その背景には、まさに、動き出したら止まらないという日本の大型公共工事のシステムがあります。」

沖縄国際大学 照屋教授「沖縄市が、途中で、止めたと、県が止めたと、なりますと、沖縄市も県もですね、おそらく今まで使ったお金を全部国に返済しなくてはいけない。・・・」「国が県が進めているこの事業には、すでに140億円が投入されていますそれを完成後は県と沖縄市が大部分を購入することになっていますので、確かに今後被告側には難しい判断が迫られることになります。しかし、指摘された計画の見直しについては、判決を重く受け止めて、やはり一度は工事はストップして早急に進める以外に、市民、県民の理解を得られる道はないのではないのでしょうか。」

判決は、今後は、合理的な経済性がきちんとなければ、公共事業は簡単にはできないんだと、日本の公共工事全体に強い警鐘を鳴らすものと言えます。

---------------------------------------------------------------
今、水面下にいる生き物達や今後のことを考えてしまうと何ともやりきれない思いが消えないのは確かです。

でも、今のところは、真摯に誠実に対応してくださった裁判長にお礼を申し上げ、今回の裁判の原告となった方々にはゆっくりお休みしていただきたく思います

私は2007年10月末に上記裁判の一環として出廷し、同海域のサンゴの状況を証言しに行ったことがあります。田中健治裁判長はとても真摯に私の目をまっすぐ見ながら、誠実に質問してくださいました。わからないことはわかるまでとことん相手に聞くという姿勢でした。本当に誠実に対応してくださり、ありがとうございました。

現在までにさまざまな形でサポートいただいた方々に深くお礼を申し上げます&上記QAB報道の通り、これで万事めでたしではありません。引き続き、署名にご協力をお願いいたします!!!

◆ウェブ署名http://www.shomei.tv/project-198.html
◆【署名説明文(写真付)】http://www.awase.net/maekawa/shomeisetumei.pdf
◆【署名用紙】http://www.awase.net/maekawa/shomei.pdf

追記:

■泡瀬干潟埋立公金差止訴訟2008年11月19日
●判決骨子
http://www.193-project.com/pdf/saiban/20081119Koshi.pdf
●判決要旨
http://www.193-project.com/pdf/saiban/20081119Youshi.pdf
●判決書
http://www.193-project.com/pdf/saiban/20081119Hanketusyo.pdf

■泡瀬干潟公金差し止め訴訟関連情報サイト
http://www.awase.net/maekawa/sub6.htm


  


Posted by さめ at 23:22Comments(3)

2008年11月15日

泡瀬干潟関連 NEWS(11/15)

2008年4月に護岸でぐるっと取り囲まれ、閉じ込められてしまった泡瀬干潟の第一期区域内のサンゴ群集とそこに生きる貴重な生き物たち。これまでの事業者側の説明では「サンゴの被度が10%以下であるから埋め立てる」とのことでしたが、私達の主張が少しは届いたのかサンゴの存在は認められ、その海域のサンゴを先日移植したそうです。ただし、護岸でぐるりと囲まれてしまい半年ほど時間が経っているのでいったいどれ位のサンゴが生き残っていたのか、その中のどの程度移植したのか等々の詳細(泡瀬干潟を守る連絡会が要望してきたこと)が全く明らかにされていない状態です。移植に際して住民や泡瀬干潟を守る連絡会への事前の通知はありませんでした。また移植に際してどこかのNPOが関与したらしいのですが、どこの団体なのかその名は明らかにされていません。

◆事業者が一期工事区域内のサンゴの一部を移植しています。
 HPに詳細があります。ご覧下さい。
 http://awase.net/maekawa/sinindex.htm

◆泡瀬干潟裁判判決公判
 
 4月に最終弁論が行われた泡瀬干潟裁判ですが、やっと判決が出ることになりました。

 時間:11時(事前集会10時半)
 場所:那覇地方裁判所


◆イベントのお知らせ


11月23日(日) シンポジウム「これでいいのか?泡瀬干潟埋立!」
         ~09年1月から始まるサンゴの生き埋めを中止させよう~

   17:00~(入場無料/資料代500円協力お願いします!!)
   5時:泡瀬干潟の映像(小橋川共男、その他)
   5時半:韓国ラムサール条約会議参加報告(映像)
   6時:開演~専門家の分かりやすい説明とかライブとか!
     ラムサール条約会議で発表した岡田和樹氏(ゆりかご王子;
     広島県、ハチの干潟の保全運動家)のスピーチもあるよ♪
   場所:沖縄市産業交流センター
   (泡瀬漁港内、パヤオ販売店隣、電話:098-929-1166)
   共催:日本自然保護協会、WWFジャパン、JAWAN、泡瀬干潟を守る連絡会


ウェブ署名の新しいサイトです。
 注意!前回とサイトが変わっています

http://www.shomei.tv/project-198.html

前回の分、紙媒体でいただいたものと足し合わせて提出します。
前回は3,336筆いただきました。
締め切りは12月末日です。
引き続きご協力よろしくお願いいたします!

  


Posted by さめ at 01:02Comments(4)

2008年11月06日

世界NGO湿地会議の様子

多くのことを学んだ5日間の後、世界NGO湿地会議(スンチョン)にたどりつきました。
(最初の5日間については後ほどアップします)

世界の重要な湿地保全に関する国際条約「ラムサール条約」の締約国会議が、2008年10月28日から11月4日まで、韓国の慶尚南道・昌原(チャンウォン)のコンベンションセンターで行なわれました。以下COP10(Conference of the Parties; COP)と略します。本エントリはそれに先立ち順天(スンチョン)で開催された世界NGO湿地会議の様子の報告です

開催国である韓国のNGOメンバーや、その隣国として関係を築いてきた日本のNGOメンバーが多数参加(31カ国、400名以上)。1日目は普及教育活動に関するセッションや、各地域における保護の現状や問題点、ウェットランドの賢明な利用についての事例報告が行なわれました。JAWAN(日本湿地ネットワーク)からは日本の3大問題である諫早湾、泡瀬干潟、上の関の抱える問題に関し発表がありました。翌日は 「世界NGO湿地委員会:各国のNGOや草の根の市民グループが、ネットワークを作って世界NGO湿地委員会を形成し、ラムサール条約の国際団体パートナーとして、条約事務局と各締約国に認めてもらうこと」が最初の議題。そして もう1つの議題は、今回の世界NGO世界湿地会議の宣言を採択すること。これは「順天NGO宣言」と呼ばれ、起草委員会による原案が検討されました(この「順天NGO宣言」は、ラムサールCOP10の本会議が始まる10月29日に、韓国のNGOから発表されました)。

詳しくは表浜ネットワークのブログと、WWFジャパンの「世界NGO湿地会議の報告」の「市民参加の重要性」「NGOとしての発言力を高めていく」をご覧ください。

「順天NGO宣言」に関する議論を進めていく中、宣言文本文の中に個別の地名を入れるかどうかが大きな問題となりました。前日に日本のNGOから「宣言文本文に、危機に直面している例として『泡瀬干潟、諫早湾、上関』と具体的な地名を入れて欲しい」と要望があった件についてです。さまざまな意見、例えば「国際条約の場で相手に書類に目を通してもらうコツの1つとしては短くシンプルに伝えたい要点だけを書くこと。冗長に書いても目を通されずに終わる」「世界中で危機に晒されている干潟を全て取り上げられていたらキリがない」「日本でどこか1つ重大な危機に直面している干潟をあげるとしたら諫早だろう」「どこか1つの地名をあげるとしたらセマングムではないのか」「本文は出来るだけ短い方が良い。問題となる湿地は付属としてリストを添付してはどうか」などの意見が出され、極力、本文を短くする方向で意見が一致しかけたときに以下の発言がありました。

韓国での最大級の干潟開発事業であるセマングム(40,100ha,諫早湾の11倍の規模)の保全活動を続けているチュ・ヨンギ氏の声です。

「国際会議の場だから文章はシンプルに、という話はわかる。リストを添付するというのもひとつの方法ではあるだろう。韓国政府はCOP10を誘致した。しかし韓国政府からは湿地保全に対する誠実さが感じられず、永久に湿地を葬り去ってしまう計画をたくさん持っている。私たちはNGOの立場からここまでCOP10開催の準備を本当に大変な思いをしながら進めてきた。長い道のりをここまで来たのだから、私たちはセマングムという名前を本文に入れて欲しい。この状況を何とかしたい。そしてこの想いは沖縄からきたみなさんにとっての泡瀬であり、諫早の人たちの想いでもある。どうか私たちのこの想いを汲んで欲しい。」

会場から大きな拍手が沸きあがりました。チュ・ヨンギ氏の声により現場で活動するNGOが国境を越えて同じ想いを共有することが確認できた感動的な一瞬でした。現場で活動する人たちの想いは同じ、国が違っても言葉がわからなくても、自分の大事な活動の場を取り上げて欲しい、のです。最終的にはCOP10開催国であり危機に直面している最大級の湿地の代表例としてセマングムの名前のみが本文に記されることになりました。そして世界の他の問題のある湿地は添付リストとして後から提出されることになりましたが、会場にいる聴衆の心が1つになった瞬間を私は忘れることはないでしょう。



  


Posted by さめ at 09:57Comments(2)

2008年10月25日

梅香里(メヒャンニ)

2日目(11/22)の午前中はチョン・マンギュさんに梅香里を案内していただきました。

春になると海岸線に群生する梅の香りが村中に満ち、「梅香里(メヒャンニ)」と呼ばれた地域。ここが海と地上の射撃演習が一度にできるというアジア最大の空軍射爆場となり、沖縄にある米軍基地と同様に幾多の悲しい思いを経験しました。そして闘いののち、2005年に返還されたのですが、汚染された土壌はきれいにされることなく、そのまま返却されました。

私は見ていないのですが下記の2つの映画で梅香里のことが取り上げられたそうです。
「梅香里」
「マリーンズ・ゴー・ホーム」

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< 映画「 梅香里(メヒャンニ)」イントロダクション >より;
  1951年、米軍によって、この村は米空軍射爆場とされた。
 村の人々は農業や漁業などの生活手段を奪われ、加えて度重なる米軍機による誤射、誤爆、不発弾の爆発事故、爆音被害に苦しめられる長い年月が始まり、爆撃訓練が続いていた。このドキュメンタリー映画「梅香里(メヒャンニ)」は、生活権、生存権をかけて闘いを続けてきた漁師、全 晩奎(チョン マンギュ)さんら梅香里の住民を中心に、米軍犯罪による被害者の支援活動に立ち上がった鄭 柚鎮(チョン ユジン)さんら、米軍犯罪根絶運動本部の女性たちの活動を記録している。

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全 晩奎(チョン マンギュ)さんのプロフィール;
 1956年生まれ。
 梅香里国際射爆撃場撤廃住民対策本部委員長。
 梅香里は韓国ソウルから車で約1時間半のところにある農業と漁業の村で約三千人の住民が生活している。朝鮮半島の中央部、ソウルから南西に60キロ。広大な干潟と豊かな海の幸に恵まれ、人々が安らかに暮らす漁村。春になると海岸線に群生する梅の香りが村中に満ち、「梅香里(メヒャンニ)」と呼ばれた。
今は海と地上の射撃演習が一度にできるというアジア最大の空軍射爆場。かつて華城郡(ファンソン郡)でもっとも豊かな村だった梅香里は、今では一世帯あたり平均年収360万ウォン(日本円で36万円)と郡で最下位となっている。
 騒音レベルは100デシベル以上で「金浦空港」の100倍以上。住民の35%以上は騒音による難聴者で自殺率も非常に高い。
78年に梅香里を離れクエートに出稼ぎに、帰国後、父親の自殺を契機に反対運動を始めた。
 彼自身も厳しい弾圧、家族の生活、変わらない現実のなかで苦しみ何度か自殺を試みたことも。'00年5月の米軍機のトラブルによる爆弾投下事件をきっかけに闘争は韓国全土に広がり、多くの学生たちや平和団体が梅香里に集結した。梅香里爆撃被害住民対策委員会を組織し、騒音に対する損害賠償と、射爆場の閉鎖を求めているが、投獄や経済的な理由から運動は困難を極め、家屋敷も手放した。
 現在も、住民代表として平和な梅香里を取り戻すために闘争を続けている。
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住民訴訟の裁判所の判決と、梅香里爆撃場閉鎖のために活動してきた住民対策委といろいろな市民社会団体の努力で、2004年4月、梅香里射撃場を閉鎖することに韓米間が合意し、翌年に返還されたそうですが冒頭に記した通り、土壌は汚染されたまま、不発弾等もそのまま残し、軍隊のみが撤退しました。


そこここから集められてきた不発弾or使用済みの銃弾の山


まだまだたくさんある・・・。基地内にもまだ残っているという。


銃弾のパーツ等を用いて作られたオブジェ。羽の部分はスプーンで出来ています。



韓国のstatue of liberty (自由の女神)。やはり銃弾のパーツ等を材料に作られています。布は説明書き。アメリカの方向を向いています。


目の前に広がる軍事基地。そしてその先に広がる広大な干潟。基地からの汚染物質で汚染されているのでここで採れる魚介類は食用にはならないが、基地ができる前はこの地域の人たちの食卓を支えていたのではないかと思います。

うまく写真には写りませんでしたが、基地のすぐ沖にある銃撃の練習の的となった島は、島の3分の2が軍事演習で消滅したそうです。

チョン・マンギュさんたちは、今後も住民が平和に暮らせるよう運動を続けながら(基地は布団ではないので天日干しではきれいにはなりません!ちゃんと片付けてもらわないと困ります。)梅香里の資料館を作ることを夢としています。またいつかお会いできることを願っています。

午後は次の地、シファ湖へ。

  


Posted by さめ at 21:42Comments(3)

2008年10月24日

韓国2週間の旅

泡瀬干潟を守る連絡会から7名でラムサールCOP10エコツアー(COP10=第10回締約国会議 Conference of the Parties)と世界湿地NGO会議ラムサール条約第10回締約国会議参加のために韓国に行ってきました。

飛行機の便の都合で沖縄組は1日早く10/21に出発。沖縄と同様の米軍基地問題を抱えている梅香里を見学することが出来ました。



ソウル・インチョン空港にて(ピントがずれまくっています・笑)
チェックのシャツは韓国の活動家(反米軍基地)のチョン・マンギュさんです。

マンギュさんは英語がわからず、私達の誰も韓国語がわからない、というかなりハードな状況でしたが、無事、梅香里(メヒャンニ)につき、夕食です。


すでにご機嫌なF氏とK川氏

その後、泊まらせていただいたお家に戻り交流会。


芸達者なM氏




日本語が出来るマンギュ氏の姪御さんが現れ、やっとさまざまなことの事情がわかりました(汗)。泡瀬から持ってきた貝を披露するK川氏。

いろいろありましたが、この日見たもので忘れられないのは、夕食を食べたレストランでタコやホヤと並んで展示されていたこの生き物たち。スジホシムシ!のようです。残念ながら(?)夕食の一品には入ってなかったようですが、次回は食べてみたいかも。



参考:「スジホシムシ綱:Sipunculida」



  


Posted by さめ at 21:42Comments(0)

2008年10月24日

韓国の湿地見学、ラムサール条約会議参加

10/21から2週間ほど、世界の重要な湿地保全に関する国際条約「第10回ラムサール条約締約国会議」および関連イベント・会議参加のため韓国に来ています。

第10回ラムサール条約締約国会議  


Posted by さめ at 21:35Comments(0)

2008年10月03日

泡瀬干潟  9/26

泡瀬干潟を守るための署名を888筆(インターネット)、紙で2448筆、合計3,336筆いただきました。

改めて、ご協力ありがとうございました!

なお、引き続き12月末までこの署名活動は継続することにいたしましたので、またご協力お願いします!!!
また10月末に韓国で開催されるラムサール条約第10回締約国会議(韓国)に泡瀬干潟を守る連絡会の有志数名が出席します。旅費のカンパも受け付けておりますのでよろしくお願いします!

先週の金曜日、泡瀬干潟(第二期工事海域、埋め立て地の隣接地)を見てきました。


泡瀬干潟・ミナミコメツキガニの浜からカヌーで出発。

調査地に行く途中にいやでも目に入るのは次々と海中に投入される山積みの土砂と、土砂を投入するためのクレーン車。そしてすでに作られている、生きているサンゴをぐるっと取り囲む護岸。サンゴだけではなく魚も生き埋めです。国際サンゴ礁年なのに、なぜこの沖縄では、この海域では、こんなことが平然と行われているのでしょうか。
生きているサンゴや海草や貝の上に土砂を投入するなんて。


クレーンとこれから海に投げ込まれる土砂。

海に入る前から海の色がおかしいのにずっと気づいてましたが、潜ってみて理由はすぐわかりました。当然ながら土砂のせいで透明度が落ちて曇っているのですがそのせいだけではない。海草がほとんど死滅してしまってそのせいで海の色が変わっていました。定点観測用に海底に打った頑丈な鉄筋杭を探すのにもこの日は苦労しました。見失わないように明るいブルーのビニールを(鉄筋杭の)上にかぶせているのだけれども、それでもなかなか見つからない。いつもなら、半年ほど前ならば、すぐに見つかったのに。沖縄市の言い分ではこの海域(第二期)は現在行われている工事(第一期)の影響は受けないはずだったのに。


透明度が落ちていてよく見えません。、写真は海藻が生えかけているハマサンゴ。


クローズアップ。すでに粘液で土砂をはねつけられなくなっています。


ハマサンゴの上に堆積する土砂

入ってみたら大量のサンゴが死んでいて、生きているサンゴの上にも土砂が覆いかぶさりサンゴの力ではもはや土砂をはねつけられなくなっています。パワーゲームに負けつつあるサンゴには海藻が付着を始めていました。かろうじて生き残っている海草の上にも土砂が堆積し、貝類にはやはり海藻が付着。海藻は悪者ではなく健全な海にもいるのですが、このように健全さを失いつつある場所で元気になる、そんな面を持ち合わせています。


海藻に覆われる貝

サンゴの被度を測ってみたら36.2%でした。3年前は60%近くあったのでずいぶん減ったものの、それでも36%も残っているのは奇跡的。でもぎりぎり保っていた生態系のバランスが崩れかけているような、そんな感じでした。3年前に初めて見たこの海域のサンゴたちは宝石箱の中の宝物のように光っていたのに、とても残念で悲しいです。


今回の調査結果も含めたサンゴの被度の推移。どんどん落ちてきています。


土砂が堆積しているミドリイシ(サンゴの一種)


すでに死滅した部分もあり、生きている部分も土砂のせいで窒息しかけている、ヒメマツミドリイシ(サンゴの一種)

いつも、今、今日、このときの海を見られるのはこれが最後。そんな想いで写真を撮っているので、1回のメモリ使用量が2Gとものすごいことになっています。HDDがすぐいっぱいになってしまいます。沖縄に住み始めて4年半たち、その間に撮った写真はいくつものHDDにぎゅうぎゅうにつまっているのにろくに見直す暇がないです。いつか海に潜れない日が来たら、あるいはサンゴがいなくなってしまう日が来たら、ゆっくり撮った写真を全部見直そうと思います。

冒頭で紹介させていただきました通り、引き続き署名を行いますのでよろしくお願いいたします。

◆ウェブ署名http://www.shomei.tv/project-97.html
◆【署名説明文(写真付)】http://www.awase.net/maekawa/shomeisetumei.pdf
◆【署名用紙】http://www.awase.net/maekawa/shomei.pdf


追記:今日のニュース;
アオサンゴが絶滅危惧種に 国際自然保護連合

 日本などの各国政府や環境保護団体でつくる国際自然保護連合(IUCN)がまとめる
最新版の絶滅の恐れのある生物リスト(レッドリスト)に、沖縄県の名護市や石垣島で大
群落が確認されているアオサンゴが絶滅危惧種として掲載される見通しになったことが2
日明らかになった。リストは6日、スペインでの総会で発表される。
 名護市の大群落は米軍普天間飛行場の移設が予定されている同市辺野古崎から東に約3
キロの地点で、建設で悪影響を受ける可能性が高い。同海域には国の天然記念物のジュゴ
ンが生息していることも分かっており、保護を求める声がさらに強まるのは必至だ。
 アオサンゴはインド洋から太平洋にかけて分布し、骨格の内側が青いのが特徴。石垣島
の世界最大の大群落が知られていたが、昨年辺野古崎沖の大浦湾でも大群落が見つかり話
題を集めた。
 最近は、地球温暖化に伴う海水温上昇で起きる白化現象や病気で死ぬものが増え、観賞
用に採取されるケースも目立つ。
 このため、IUCNの専門家グループは7月、世界の700種類以上のサンゴの保全状
況をまとめた報告書の中で、アオサンゴを「絶滅の危険が増大している種」に分類した。  


Posted by さめ at 23:16Comments(7)

2008年09月01日

ご署名ありがとうございました!!!!!

昨晩、web署名分だけで888通に達しました。8/7に開始したのに多く集まり、うれしいです。みなさま、ご協力ありがとうございました!
http://www.shomei.tv/project-97.html

紙媒体集めた分も集計し、内閣総理大臣、沖縄担当大臣、環境大臣、沖縄県知事、沖縄市長に提出いたします。

泡瀬干潟を守る連絡会ウェブサイトで報告があがりますのでお待ちください。

今後も活動支援よろしくお願いいたします。  


Posted by さめ at 11:16Comments(1)

2008年06月22日

泡瀬干潟のサンゴ産卵!

昨晩、6月21日の夜、沖縄県沖縄市泡瀬干潟のヒメマツミドリイシ群落が産卵しました!!!

(過去エントリーの記事の上に写真を上書きしてしまったことを今発見。そのうち直すので少々お待ちを)

ミドリイシの仲間では産卵の1-2時間前には卵が半分出かかったような状態に
なることが知られています。これをセッティングと呼びます。


セッティングの様子(昨年の写真です)
青い線で囲ったところには卵は入っていないので何も出てきていませんが、
赤い線内には多くの卵が半分出かかっている状態です。

そして本番!サンゴの枝から次々とバンドル(卵と精子の塊)が出てきます。
ふんわり海面に浮かび、波に乗って遠くに行きます。昨晩の産卵時間は21:10-40でした。


産卵の様子1


産卵の様子2


産卵の様子3


産卵の様子4
(夜の海の撮影は素人の小さなデジカメと小さな水中ライトでは難しいです・・・)

普段ならば、他の海域ならばサンゴの産卵というのは一年のうちで一番見ていて
楽しい光景です。一年で一番、今までの努力が報われたと思う瞬間です。この光景を
見ることが出来るならば何でもできるような気もしてしまうくらい。

しかしながら今年は産卵を見ていて切なくなりました。この海域のサンゴたちの
健康度は明らかに落ちています。(参照「夜の海の散歩開始」)卵を持つサンゴの枝の割合も昨年に比べると激減しています。
それでも、殺されつつあるのに力が続く限り産卵し続けている・・・・。
目の前にいる、生き続けようとしている物言わぬ生き物たちを助けて
あげられないのが心から残念です。

サンゴの移植に熱心に取り組む動きがあるのに、実際に生き埋めになるサンゴや
その仲間たちには思いをはせられない、この状況は何なんでしょうか?

・・・というわけで夜の海の散歩は2晩で終了。今年は産卵シーンを某TV局が
ばっちり撮影してくれました。そのうち全国ネットで報道してくれるはずです。
楽しみにお待ちください

余談ですが、サンゴの産卵に興味を持った方は以下のサイトをのぞいてみてください。

沖縄リーフチェック研究会より;
◆サンゴの産卵の話
◆Q&Aサンゴは満月の夜に一斉に産卵するのですか?


  


Posted by さめ at 23:46Comments(8)

2008年06月21日

夜の海の散歩開始

泡瀬干潟のヒメマツミドリイシ(サンゴの仲間)の群落の産卵シーズンがやって
きました。産卵日の予想は非常に難しいです。沖縄島(沖縄本島)周辺の
ミドリイシ類は大体5月6月の満月大潮の前後の夜と決まっているのですが、
どの夜に産むかは毎晩見張っていないとわかりません。
(満月の晩に一斉産卵、というのは沖縄島には当てはまりません)
ちなみに今晩は外れでした。

このヒメマツミドリイシ群落の隣にあるサンゴホットスポット(通称、第一期工事
海域)のサンゴたちは周囲を護岸でぐるりと囲まれて生き埋めにされる日を待つ
ばかり。そしてその工事で出る土砂の影響でここのヒメマツミドリイシも徐々に
元気がなくなっていっています。

以下、場所が泡瀬なので小橋川さん風に行きましょうね。

エントリーしてすぐ出会ったのはウニさん。あちこちにたくさんいたけれども必死に
しがみついてるこのウニさんが一番かわいかったです。
悲しいのはウニさんがしがみついている足場にいるサンゴさんたちが弱っていること。
灰色になっているサンゴさんたちはもう死んでいます。茶色のサンゴさんたちは
かろうじて生きているのですが、土砂が体の上にどんどん落ちてきて、悲鳴を
あげています。



次に出会ったのはヤドカリさん。やはりサンゴさんの上でお休みしていました。
このあと、光におどろいててけてけ逃げ出してしまいました。
ごめんね、おどろかせて。



ナマコさんもサンゴさんの上でマッサージしているようです。気持ちよさそう。
このベッドがなくなったらどこに行くんだろう?



そして本日の大ヒット。ハボウキガイさんの貝殻の中からちょこんと顔を出して
いるお魚さん。しっかりカメラ目線です。



最後に1つ昼間の泡瀬干潟をご紹介。海底のあちこちに見られる砂でできた
なぞの茶碗型の物体。スナジャワン(砂茶碗)と呼ばれるものの正体。
実はタマガイさんたちが作っている卵の塊です。下手な人工物よりきれいです。



こんなにも愛すべき生き物たちがいる海を、無駄な公共工事のために、
私たちが失いつつあるのが残念でたまりません。
今年は国際サンゴ礁年
「行こう、知ろう、守ろう」というスローガンを掲げているのは
我が国の環境省です。そして守ろうと言いながら、この美しいサンゴたちの
埋め立てに関してはスルーです。

【情報】
もっと泡瀬の写真を見たい方はぜひ写真家、小橋川共男さんの写真集
「こんにちは 泡瀬干潟」
をご覧ください。書店での取扱はないですが、
泡瀬干潟を守る連絡会
から購入できます。沖縄島にいる方は明日(21日)まで沖国大で

小橋川さんの写真展
がありますのでそちらもあわせてぜひ。

そして埋め立てに反対してくださる方はぜひご署名を!署名用紙はここからダウンロードできます。ご協力お願いします




  


Posted by さめ at 04:36Comments(4)